そろそろ税金も払わないといけないし、ぼちぼち金を作るか...と思い求人をあさり始めた。つい先日、ささやかな日常を謳歌していたら国保にぶん殴られたのだ。
とはいっても刺激が欲しかったのでこれはいい機会かもしれない。やはり暇は一定限度を超えると扱いが難しくなる。迫りくる邪念(現実)を打ち払うためにも外に出たほうがいいと思ったのだ。
そしてなにより、人間は多忙より余裕のほうが扱いづらいのではないだろうか。あれこれ時間の使い方を考えていても、いざ膨大な時間を手に入れたとたんに手持ち無沙汰になってしまうのが人情というもの。
僕は、日々精力的に活動する引きこもり無職をほとんどみたことがない。ネットゲーマーを除いては。
応募してくるブランド米
そして先日、深夜のカラオケとか良さそうだなーとおもってアルバイトに応募したのだが、愚かしいことに僕が使用していたGmailアドレスの登録名が「秋田こまち」だった。これは秋田出身の美人、もしくはその名前をもとにした米の品種である。
何事もなくやり取りが進んでいたので全く気が付かなかった。どうやら採用担当は米と連絡していたらしい。
数年前にこのアカウントを作った時は、面接に使うとは思ってもみなかったのでテキトーに名前をつけたのだが、ここにきてとんでもないゆとりムーブをかましてしまった。
面接までやり終えた後に、この事態に気がついて耳が赤くなるくらい恥ずかしくなったが、もはやどうにもならないので全てを諦めることにした。まだ面接結果は出ていないのだが。
それにしても、面接をしたババァもちょっとイジってくれたほうがまだ救いがあったというものである。
ちなみに、これをやらかしたのは2回目で、前回やらかしたときは専門学校の先生に、「かいけつゾロリ」という名前でクソ真面目な内容のメールを送ったことがある。ノリのいい先生だったので「ゾロリ!?」という返信が返ってきた。
意図せずして「まじめに不真面目」なことをしてしまった。
このシリーズは未だ続いていて、来年で35周年になるそうです。
面接の問答
余談だが、少し気になった面接担当のババァとの問答。
バ「どういった理由で前職を辞められたんですか?」
僕「派遣の仕事をしてたのですが、将来性を考えて辞めました」
バ「この仕事も将来性はさほどないように思うのですが...」
残りの生涯をカラオケバイトに費やすとでも思ってんのか?
いいから黙って働かせてください。
最近読んだ本とか
「人間に向いてない」
メフィスト賞を満場一致で受賞、引きこもりを題材にした小説。
20代に引きこもったことのある人なら共感することしきりの内容になっている。ドロドロした心理描写も非常に細かくて読み応えがある。
引きこもりのような、日の当たらない人間にとって風通しの良くなる本はどんどん売れてほしい。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
AIの限界についてよく分かる本。
AIは言葉の「意味」を理解できないので、その「意味」を読み解く読解力こそがAIと人間を差別化する大きな要素らしい。
しかし、この読解力を図るテストを実施したところ、現代人の読解力は危機的な状況のようだ。しかも、先天的な要素が大きい上に、偏差値との相関も強い。向上させる手段も確立されていない。
将来、読解力に欠ける人の仕事がAIに代替されうる可能性も考えると、いまや格差は「教科書が読めるかどうか」に存在しているらしい。
僕としては、どんどん技術を発達させて全人類総無職を目指してほしいと思うのだが、それはどうも身近な現実では無いようだ。