福山雅治のラジオにて
少し前にぼんやり動画サイトを徘徊していたら、イケメン芸能人である彼のラジオにて
男は顔じゃない
としみじみ語っているのを発見しました。
これは確かにその通りだとは思うのですが、それ以上に
説得力ねぇ~
と強く感じました。
「男は顔じゃない」と断言できるのはルックスにおいて恵まれていない男にしかできない、というより説得力を持たないと思います。
最近のニュースで新垣結衣と星野源が結婚したことを知ったのですが、美人と名高い新垣結衣と結婚した星野源は確かに顔じゃないことを証明していると思う。なぜなら彼はイケメンではない(と思う)から。
当然ルックス以外の魅力的な要素をふんだんに兼ね備えていて、その魅力的な部分が彼の自信を担保しているので、結果外見的にも魅力的な雰囲気を兼ね備えることにはなるのですが。
やはり女性に比べて外見以外にも職だったり資産だったり地位だったり、総合的な評価にて判断されるのが男性なのだと思います。
ザ・ゲームの説得力
海外でベストセラーになったナンパ本です。
この本は20代半ばまでほとんどモテず、花嫁募集サイトで相手を探していた筆者が、ナンパを覚えて狂ったようにモテまくる話です。
この話は、筆者自身がルックスにはほとんど魅力が無かったという点がなによりも説得力を持っているように思います。
筆者のルックスとしては
165cm程の身長、メガネ、ガリガリ、20代にして薄くなった頭、でかい鼻、ビーズみたいに小さい目。
このような特徴があったみたいです。
結果的に頭はスキンヘッドにしたり、メガネを辞めたり、ジムに通ったり、外見に関してできる限りの努力はするのですが、鼻や目の形や身長といった基本的な要素には手を加えていません。むしろ女性が男性に求めている美の基準はそこまで高くないことを早々に見抜いています。
女性が外見に払う労力に比べるよりは、はるかに少ない労力で「まとも」に見てもらえるのが男性ということを体現しています。
ナンパ本として有名になった本書なのですが、筆者の私小説としても楽しめる内容でした。
一方女性においての容貌は男性以上の意味を持っていると思います。
トロフィーワイフ*1とはいってもトロフィーハズバンドってあんまり聞かないですよね。
不器用な先輩の本音
少し話は変わるのですが、最近本屋で「不器用な先輩」という漫画が平置きされていました。どうやら不器用さ故に他人にぶっきらぼうな接し方をしてしまう美人先輩OLとの日常を描いたものらしいです。
その本の上に本屋が書いた紹介用のPOPがあり「不器用は嫌われる要素にはならない!」と書いてあったのですが、先輩が純度90%ぐらいのゴリラみたいなブスだったら嫌われないとは言い切れないと思う。
顔じゃなく雰囲気がかわいい女性も数多くいるのですが、表紙にある女性はどうみてもかわいい(と思われるように描いているはず)。
まずブスだった場合タイトルは「無愛想な先輩(ブス)」、「表情の硬い先輩(ブス)」、「言葉のきつい先輩(ブス)」等々(これは延々と挙げられる)となり、あまり面白い話にはならないと思われます。
イケメンに限ると思いたい男
数年前にまとめサイトを熱心に見ていた時期があるのですが
という書き込みをよく見かけました。あまりに広まり過ぎて「※」で通じるみたいです。
例としては
○○できる男ってグッとくるよね~→※ただしイケメンに限る
見たいな用法です。
恐らくネタだとは理解しているのですが、ほんの少しでも本気な部分があるのだとしたらその心理とはなんなのか。そこを考えてみました。
※画像は女性がキュンとくるセリフをキモイ男に語らせたものです。
確かにこう強調されると「イケメンこそ正義!」と言いたくなるような気もしてくるのですが、そうでないことはやはり先の星野源の例にしてもハッキリしている。
思うにそういいたくなる経験をしていると外見に対する負の先入観、コンプレックスを強く抱いてしまうのではないでしょうか。
いかに福山雅治が「男は顔じゃない」と言っても、彼が幼少期に外見が原因でいじめを受けたりしているとは考えにくい。
僕も外見が原因でいじめを受けたことはないのですが、仮にその経験があったら「※ただしイケメンに限る」と掲示板にひたすら書きまくるマシーンになっていた可能性もあります。
自分の経験が現実を見る目を曇らせてしまうことは、容姿だけに限った話ではないのですが。
更に言及するとこの言葉が行き着く先に「自分は外見が原因で異性にモテないし、積極的にもなれないんだ!」という考えがチラつきます。
つまり原因は自分でなく先天的な要素にあって、この現状はしょうがないんだ!と自分に逃げ場を与えてしまうような思想に行き着いてしまったら、その「弱さ」をもって異性から相手にされない、もしくは自分から相手にしなくなってしまうとも考えてしまいます。
なのでこの辺を正確に表現すると
「※ただしイケメンに限る(と思いたい)」
といった感じに本音が隠れていそうです。
外見というより、それによって捻くれてしまうことこそが「※ただしイケメンに限る」という言葉を生み出しているのではないでしょうか。
しかしここまで考察を重ねておきながら、外見によって性格が屈折してしまうような環境だったり、本人の感受性に関してはどうしても運が絡んできてしまうような気がします。
ちなみに私見だと容貌が優れている人に感じのいい人が多いような気がします。
あらかじめ捻くれる要素が取り除かれているばかりか、みんなが優しくしてくれるようなものを最初から持っているに越したことはないですよね。
やっぱりイケメンに限りますね!
*1:男性が己のステータスシンボルにするため結婚した女性。肉体的な外見的魅力だけで、無知または純粋であり、魅力的であり続ける以外にはほとんど価値は無い女性を意味する。byWikipedia