あんぽんたんの日記

四半世紀生きました

高学歴女子はモテないのか

昨今、女性の社会進出および進学が普通の世の中になってきて、高学歴の女性に相手が少ないことが巷で話題になっているらしい。

女性の進学がごくあたり前の世の中になり、その影響が恋愛市場にまで及ぶのは至極当然のこと。もはや女性より男性の方が「頭がいい」などという神話を信奉している人間の論理は地球平面教会と変わらない。というか、過去10~20年くらいの平均値で成績を図った場合、成績が良いのは女子のほうである。(ただし数学は男子の方が成績が高い傾向がある。)

経済協力開発機構OECD)の調査によると、男子は女子より成績が悪く、落第する生徒も多く、卒業試験の合格率でも低い。スウェーデン、イタリア、ニュージーランドポーランドといった国々ではPISAテスト(十五歳対象の国際的学習到達度調査)の読解力部門で女子が男子をはるかに上回り、一学年から一学年半も先を行っている結果が出た。

とはいえ同じ生き物。生理学的な機能に差はあれど、物質的にみれば同じタンパク質と脂肪と水の塊、ヒトゲノムからみれば性染色体が一本違うだけである。

無論、男女交際という複雑なものを「知能」という一点において割り切ろうとすることがどこまでも浅はかなのは承知の上だが、少し興味が湧いたので色々調べてみた。

 

あと、個人的な話を交えれば、僕の学校教育における偏差値は40程度なので、ここまでくると僕より頭の悪い女性の方が少ない。

そんな低学歴男子による高学歴女子の恋愛論を書いてみようと思う。

ちょっとバカな女が好き♡

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よくある議論として、男は自分のプライドが脅かされない程度の知能をもった女を好む、というものがある。実際、僕の知り合いもかつて「頭いい女ってちょっとめんどくせーんだよなーw」というようなことを話していたことがあった。

女の方でもこの辺の好みを計算に入れて、あえて舌足らずな喋り方をしたり(僕はこの喋り方がとても嫌いである)、少しむずかしい話になると、「う~ん...よくわかんない!」といって知性をアピールしない傾向が見受けられる(若い時だけだが)。メガネをくいっとあげて解析幾何学の証明を始める女は漫画かアニメの世界だから受け入れられるのである。

選択権はどちらにあるのか

だが、こうして男が知的でない女を好む傾向があるとしても重要なのはそこではない。そもそも、交際相手を選ぶ際、男と女、どちらが相手を選んでいるのかをはっきりさせる必要があると思うのだが、これは間違いなく女が男を選んでいるのだと思う。なぜなら、基本的に男女交際は男が主体的に動く傾向があるからだ。例えば、ナンパや告白やプロポーズなんかでも、女から行うことも無くはないが、どこまでも一般的なのは男からのアプローチである。婚活までくると、流石に女も受け身でばかりはいられないと思うが、それでもやはり能動性を求められるのは男だろう。

いい男を惹きつけられるかは別として、僕が思う高学歴女子の恋愛問題というのは、選ぶ側である彼女たち自身の選択が大きなカギを握っているように思えてならないのだ。

上を目指す女と下を目指す男

一組の夫婦を想像してみて欲しい。夫のスペックはハーバード卒のエリートビジネスマンで、妻のスペックは青山学院卒のお嬢様。この夫婦を想像するのは容易いが、その逆はなんだか想像できない。

高学歴女子の意見

ここで、東ロボくんプロジェクトを率いていたことで有名な、高学歴女子である新井紀子氏の意見を見てみよう。

先日友人に教えてもらった、「高学歴高収入女性専門の婚活支援」という仕事も興味深いものでした。日本の男性は、どうゆうわけか自分より学歴と年収と年齢が低い女性と結婚したがります。自分のほうが学歴と年収が低いと、相手に大して卑屈になってしまいがちなのだそうです。

言うまでもなく、この意見は整合性を欠いている。なぜなら結婚は需要と供給のもとに成立するので、「日本の女性は、どうゆうわけか自分より学歴と年収と年齢が高い男性と結婚したがります」といってもこの論理は成立する。いかに男性が結婚を求めてくるからといっても、女性の方でも無差別にその求婚を受け入れている訳ではないだろう。

そして、この「高学歴高収入女性専門の婚活支援」についてはこう続く。

高学歴かつ高収入であるためになかなか結婚できない女性が存在しています。高学歴、高収入という本来魅力的であるはずの女性に、家事や育児をフェアにシェアすることができる程度に生活能力があり、一文にもならない男の沽券には執着がなく、普通にコミュニケーションが取れる真っ当な男性を探してあげるという婚活支援というコンセプトに「なるほど!」と、ひざを打ちました。

おそらく、高学歴、高収入かつ真っ当な男性であるに越したことはないが、そうした「理想」の男性を掴めなかった高学歴、高収入の女性が結婚相手を探すサービスとしての需要を満たしている、というのが本音のところだろう。だって、どうせだったら頭がいいほうがいいではないか。

穿ってみるとこの婚活支援は、自分は高学歴、高収入「だから」相手が見つからないのだ、と思い込みたい女性への自己防衛の機能も果たしているのかもしれない。

いずれにしても、男性が「」の、女性が「」の相手を好む傾向があるのは間違いなさそうであり、こうして両者の需要を明らかにすると、相手に困るのは「高学歴の女性」と「低学歴の男性」である。

愛こそ正義

ここで、両性の異性に対するアプローチを考えてみたいと思う。

男性の場合は、自分の経済力、学歴、職業、地位などで自身の魅力を誇示することに抵抗がないが、女性の場合はその傾向は強くなく、どこまでも身体的な魅力を重視しているように見える。ランボルギーニに乗って男を口説こうとする女を想像すると徹底的に違和感がある。

しかし、その割には露骨に体目当ての男を女は蛇蝎のように嫌う(男なら大喜びするのに!)。

こうした傾向を鑑みるに、女性の場合は、どこまでも金や学歴や身体ではなく、「」をみて欲しいのではないかと思う。夫婦間のやりとりに例えると、「俺はお前の何なんだ!」と叫ぶ夫はなんだか情けないが、「私はあなたにとって何なの?」と尋ねる妻のセリフは自然に響く。

社会的な属性を重視した上で、どこまでも「私」と性愛を切り離せない性質上、女の結婚に対するハードルは無限に高くなる。なぜなら、見栄えのいい世間体をそなえ、生活力があり、人間として真っ当であり、その上で「私」を大事にしてほしいのだから。

その点男は簡単で、女は若くてかわいければいいのである。もっとも、それなりに年齢を重ねて、結婚を生活として捉えた上で実利的な面から相手を求めればその限りではないが、そんな男でさえ、膨大な資産をもったら若くてかわいい女をあさり始めると思われる

 

こうして考察を重ねた結果、高学歴女子の問題というのは、そもそも相手にもとめるハードルの高い女性の恋愛観に、さらに知性がプラスされると必然的に相手が少なくなるということだと思われる。わかりきっているだけに結論がショボい。

男自体はたくさんいる

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残酷なこの世の縮図

ここからは補足になるが、日本の生涯未婚率はどんどん上昇しており、全体として比率をみると恋愛市場は「男余り」である(そもそもの数からしても)。理由は色々あるにせよ、お見合い文化も廃れてきて、自由恋愛という言葉が死語になるくらい自由に相手を選べるようになったら、モテる男に人気が集中するのは仕方ないような気がする。

女にとって男とは「いい男」なのである。