先日、地元の不満をぶちまけたので、いいところもアピールしてみようという殊勝な気持ちが湧いた。
秋田の女はめんこいのか
『秋田美人』ということばを御存知でしょうか。
秋田は、京美人、博多美人と合わせて日本3大美人に数えられる美人県と言われています。なので、県外で秋田出身と自己紹介すると、たいてい「美人多いの?」と聞かれます。個人的には見慣れた顔立ちなので、「落ち着くなぁ」くらいの印象です。
女性芸能人だと、『佐々木希』『壇蜜』『生駒里奈』などが有名ですね。
その由来については、ロシアの血が入っているだとか、日照時間が短いので肌がキレイだとか、かつて茨城から秋田に転封(左遷のようなもの)された佐竹義宣という大名が、はらいせに地元の美人をさらって秋田に移住しただとか諸説あります。
ちなみに、茨城はその後「水戸ブス」といわれているので、一応筋は通っています。
そんな秋田では、2011年から毎年、秋田美人を集めた『秋田美人ポスター』なるものが作られていて、秋田県内の商業施設やイベントスポットに貼られているのですが、その歴代のポスターを鑑賞して、われわれは秋田美人の真偽を確かめることにしましょう。
歴代ポスター
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
秋田美人の本気
お気に入りの美人が見つかりましたでしょうか。
直近の2021年のポスターを見て、彼女たちが競走馬なら、僕は2-1-3の3連単で賭けます。
マジレスすると、公式HPでは所属事務所や本名が公開されていないので、秋田出身じゃないモデルが混じっている可能性がありますが、ここはひとつ美人の顔に免じて寛大になるとしましょう。
ちなみに、僕の推し秋田美人はこちら
有名な写真家、木村伊兵衛が1953年に撮影した『秋田おばこ』という題名の写真です。撮影技術もさることながら、照明も加工修正もなしでこのレベルの美人はなかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。彼女は撮影当時19歳なのですが、大人びている上にちょっと日本人離れした顔立ちですね。
少し気になったのでこの女性について調べてみたところ、地元では幼少から習っていたバレエを子供たちに教えていたそうなのですが、ケガを期に代議士秘書として東京へ渡り、その後日系米国人の実業家と結婚してロサンゼルスで暮らしていたんだとか。毎年桜の季節には秋田の地元である大曲に帰省していたそうです。なんというブルジョワジー...。
拝見したのはこちらの記事です。
僕は、この女性が生粋の農家で、農作業に勤しむ様子を写真に捉えたものだとばかり思っていたのですが、全くそんなことはなく、現実には木村伊兵衛が『アサヒカメラ』で使われた彼女のグラビア写真にほれこみ、モデルになってくれるよう頼んだとのこと。なんだか華麗にお洋服を着こなす彼女の姿が目に浮かんできました。
今、秋田県立美術館では、この木村伊兵衛生誕回顧展が開かれていたのでそちらにも足を運んできました。
著名な作家の谷崎潤一郎、志賀直哉、永井荷風の写真も撮影してたみたいで驚きました。
以上、毎日が氷点下、マスクの下鼻水ダラダラおじさんがお送りしました。